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IT TREND WATCH第3回 「3Dプリンタ」って?
2013年2月6日
カテゴリー:IT TREND WATCH
早いものでもう3回目、今回のお題は、「3Dプリンタ」です。
3Dと聞くと、何やら飛び出てくる的なモノをイメージしがちですが、違います。飛び出して見えるのではなく、本当に立体ができちゃう、そんな魔法のような機械なんです。
3Dプリンタ(英語: 3D printer)とは、通常の紙に平面的に印刷するプリンターに対して、3D CAD、3D CGデータを元に立体(3次元のオブジェクト)を造形するデバイスを指す。(wikipediaより引用)
つまり、いままでのプリンターが2次元:平面の印刷なのに対して、3次元:立体を出すことができちゃうものが3Dプリンタなんですね。
実は似た様な性能の機械は既に製造業などで使われている切削機などがあります。しかし、これらの機械が図面などのデータから立体を造形する際に彫刻のように削って作り上げる技術を用いているのに対して、最近の3Dプリンタは薄い断面の形状を重ね合わせて立体を作り上げる技術を取り入れているものが一般的となっています。
最近この3Dプリンタが注目されはじめているのは、近年の技術革新が大きく寄与しています。
今までのタイプは、3DCADと呼ばれるシステムで設計図を作らなくてはならず、かなり専門的な知識と技術が必要とされていました。それに対して最近の3Dプリンタは3DのデータをCGで簡単にモデリングできるPCソフトウェアを使用することで、そのハードルをグッと下げることに成功しており、様々な分野で急速に普及してきています。
同時に、3Dプリンタそのものを作る技術も格段に進歩し、結果として本体の価格が安いものも多く登場してきています。これは、くしくも今私たちが職場や家庭で使用している、いわゆる普通のプリンタが普及していった過程と良く似ており、正に今が3Dプリンタの創成期だと言えます。
専門知識をさほど必要とせず、気軽に立体物を造形できる、しかもコストが今までよりも格段に安い、とこれだけ条件が揃ってきているので、市民権を得るのはそう遠くないかもしれません。
では、最近の3Dプリンタ事情をご紹介します。
①3Dプリンターのガンダム。え、もしかしてプラモではなくデータ販売の時代がくるの?
http://japan.digitaldj-network.com/articles/6073.html
②約4万5000円でゲットできる安価な3Dプリンター「RoBo3D」
http://gigazine.net/news/20130107-robo-3d-printer/
③フランスのアーチストが自作ロボットのパーツを無料で配布
http://jp.techcrunch.com/archives/20130122a-french-artist-is-posting-diy-robot-parts-so-we-can-print-our-own-androids/
今までは一部の企業等で限定的に商業ベースで使用されていた3Dプリンタですが、こう見ていると、いよいよ一般家庭でも利用できる機会が増えてくるのでは、と夢が膨らみます。
自分の好きなものを気軽に3Dでプリンタする時代、もうすぐそこまできているのかもしれません。
あなたなら、3Dプリンタで何を出力しますか?