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IT & WEB" TREND WATCH
日進月歩のIT&WEB業界における旬のニュース・トレンドを素早くキャッチ。
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IT TREND WATCH第13回「テレビ ✕ IT」
2013年9月19日
カテゴリー:IT TREND WATCH
皆さん、こんにちは!
IT TREND WATCH第13回のお題は、「テレビ ✕ IT」についてです。
皆さん、最近テレビを見ていますか?ニュースやバラエティになんとなくチャンネルを合わせていたり、
「倍返しだ!」とか「じぇじぇじぇ!」なんて言いながらヒットドラマを毎回楽しみにしていたり、色んな視聴スタイルがありますが、基本的にはテレビを見る、というのはオンエアの時間にテレビの前に座っていることだと思います。
ですが、実はここ数年でそんな「決まった時間にオンエアを見る」視聴スタイルとは違う、新しいテレビ番組の楽しみ方が出てきました。
それは、オンデマンドサービス。簡単に言うと、オンエアが終了した番組のいわば「再放送」を、インターネットのストリーミング技術でいつでもユーザーの好きなタイミングで楽しめるサービスです。
かくゆう筆者も、「半沢直樹」(TBS系)を見るために、日曜の夜は晩御飯を21時までに済ませるスタイルでした。それでもやっぱり、見逃しちゃうときがあるんですよね。もう、一回見逃すと話についていけないんじゃないかと思うと夜も眠れず。。。
こんな時、オンデマンドサービスが心のスキマを埋めてくれます。過去の放送が一話ごとにインターネットで見ることができるなんて、なんて素晴らしい!しかもスマホで見れるとは!早速、明日の出勤時に。。。
TBSオンデマンド:日曜劇場「半沢直樹」動画配信紹介ページ
http://tod.tbs.co.jp/item/3074/
もちろん有料のものが大半で、一話あたりいくら、といった形でネット上でその場で決済(カード支払いなど)するシステムです。サイトによっては会員登録などが必要な場合もあります。
元は無料で見られるテレビ番組を、有料で見るなんて。。。という声も聞こえてきそうですが、レンタルビデオ店で1本借りるのと同じ程度の金額ですので、どうしても見たい場合にはアリなのではないでしょうか。
ちょっと前までのテレビ業界は、オンデマンドサービスに非常に消極的でした。推測するに、それはズバリ「視聴率に影響するから」。放送時間のオンエアを見ずに、多くの人がオンデマンドで番組を見るようになってしまったら、当然視聴率は低下していきます。まだまだ視聴率第一主義のテレビ業界にとって、非常にリスクの高いサービスと言えます。その他にも、スポンサーの問題や出演者の肖像権に関する配慮の必要性などもありました。
ですが、HuluやGyao!などの動画提供サービスが徐々に市民権を獲得していく中で、テレビを見るよりネットで海外ドラマや映画を見ようというユーザーが増加すると、テレビ業界自体の縮小になりかねないと感じたのか、ここ数年で各局で積極的にオンデマンドサービスを推し進めています。
民放はもちろんのこと、あのNHKまで!「あまちゃん」も一話ごとに見られるみたいです。
NHKオンデマンド:
https://www.nhk-ondemand.jp/
IT業界の進歩によってストリーミング技術とインターネット回線の速度の向上がもたらされ、映像を配信する業界には大革新が起きています。今後はもしかしたら、ユーザーはテレビ塔からの電波ではなく、インターネット経由で映像を見ることが多くなっていくかもしれません。既に、テレビ本体にもインターネット回線との接続がデフォルトとなりつつあります。
それに引っ張られる形で、テレビ局のビジネスモデルも変化していくでしょう。既に、上記のようなオンデマンドサービスなどでも今まで無かった売上が発生していますし、今後はもっと「ソフト販売」へのシフトチェンジが顕著になるのではないでしょうか。
結果として、私たちユーザーにはテレビ番組の楽しみ方の選択肢が増えました。
テレビ離れの時代とも言われていますが、いつの世も面白い番組は必ずあるもの。
どんどん便利になるサービスを有意義に利用して、楽しいテレビライフを!