月別アーカイブ: 2012年12月

「Designer’s Voice」第1回【好きなデザイン、教えてく〜

「Designer’s Voice」第1回デザイナーになるきっかけ

【好きなデザイン、教えてください】

 

いよいよ今年も残りわずか。2012年最後の更新はユニティのデザイナーを紹介する。

記念すべき第1回目は、チーフデザイナーとして働くサカタさん。

日ごろからデザイナーをまとめ、インターン生が来た時には教育担当を引き受けてきた。そんな彼に唐突なこの質問、投げてみた。

 

――ということで、サカタさんの「好きなデザイン」をお聞きしたい訳なんですが…。

「また難しい質問ですね(笑)。これ!ってひとつに決められないですが…。逆に『嫌いなデザイン』っていうのはありませんね。でも、つい気にかけちゃうデザイン…というかジャンルは、音楽のジャケットとかミュージックビデオとかですね。元々、音楽が好きっていうのもあるけど、制作自体もまた楽しいんです。」

——なるほど。その楽しさっていうと?

「醍醐味はアーティストと一緒に作り上げる、ってところでしょうか。制作サイドが一方的に作っていくんじゃなくて、アーティストとクリエイティブがセッションする…その『デザインの共鳴』みたいな感じがむちゃくちゃ楽しいですね。」

——そもそもデザインをやろうと思ったきっかけは?

「ドアノブです。」

——ド、ド、ドアノブ…?

「小さい頃、ドアノブを手にかけたときにひらめいたんです。日常ってデザインに溢れてるなぁと。ってことは、これは一生仕事になるんじゃないかって思ったんですよね(笑)。」

——幼くしてそれを思った。すごいですね(笑)。例えば、いいなって思うデザインの共通点ってありますか?

「共通点…『強さ』や『一貫性』かな。誇大に訴求するのでもなく、奇をてらったものではないけど、メッセージがブレないデザイン。さっき話した音楽のジャンルだと、森本千絵さんがデザインされたMr.Childrenのアルバム『HOME』のジャケット。これはすごいなぁ強いなぁって思います。」

——最後にこれからやっていきたいことを教えてください。

「自分たちが満足したもの、『魂込めた!』と自信を持って思えるものをお客様に届けていきたいですし、お客様と喜びを共有していきたいです。」

――どうもありがとうございました。

 

取材が終わり、デスクに戻るサカタ氏。

今日もまたドアノブを手にかけては何かを考えているのだろう。その新たなアイデアが良いデザインを生み出していくに違いない…はず。

 

 

「CU:リレーノート」第3回 本日、さんぽ日和。

「CU:リレーノート」第3回

本日、さんぽ日和。

松本 理紗子

近ごろ、昼休みの散歩が日課となりつつある。

就業中はデスクでの作業が多く、昼休みぐらい外の空気を吸って体を動かしたいと常々思っていた。毎日駅と会社の往復だけでもつまらないし、せっかくだから職場である浜松町を好きになろうと思い立ち、「浜松町開拓」を始めたわけなんだが…これがやみつきになってしまった。

やみつきのワケ。

それは、オフィス街と緑と歴史の息吹の絶妙な融合があるからだ。

第二京浜の交差点を渡れば、増上寺の総門である「大門」に出迎えられる。奥へと進めば本堂への入り口「三解脱門」が高々と立つ。この門、東日本最大の大きさを誇り、迫力満点だ。さらに背後には東京タワーが鎮座する。

この歴史的建造物と高層鉄塔の組み合わせ。初めは異質感を覚えるのだが、東京タワーが放つクラシカルな佇まいと歴史の重みを感じさせる建築物が見事に調和している。50年以上もの間、首都・東京のシンボルであり続ければ酸いも甘いも見てきただろう。赤くそびえ立つ姿は貫禄さえ感じる。

今の時期は紅葉した並木道もまたきれいだ。隣接している芝公園で落ち葉を踏み葉のにおいをいっぱいに感じながら歩けば、自然と笑顔になる。

ほんの少し先へ足を伸ばすと、芝東照宮がある。ここの見ものは樹齢350年を超す、都の天然記念物に指定された立派なイチョウだろう。大きな本堂こそないが、小ぢんまりとした趣きは何だかホッとする。

この散歩スポット、近隣に勤務しているであろう人々も同じように息抜きをしに来ている姿を見かける。「浜松町」という一大ビジネスエリアのオアシスとなっていること間違いなし、だ。

歩くからこそ得られる新たな発見はワクワクした気持ちを湧き上がらせてくれる。この「ワクワク」が良いリフレッシュ効果となり、午後も頑張るモチベーション作りに一役買っている…気がする。

皆さんもオフィスを抜け出し、ぐるりと一周してみてはいかがだろう?

ただの勤務地でしかなかった場所を居心地の良い場所に変えてみるのは、なかなか楽しいものですよ。

増上寺と東京タワー

「CU:リレーノート」第2回来年こそ「電子書籍」元年?

プランナー:山本優介

皆さん、「電子書籍」って読んでいますか?私はここ1、2年で利用しはじめたのですが、すっかりハマっています。というのも、電子書籍には今の自分に最適なメリットがいくつかあるからです。

まず一つは、場所を取らないということ。ほとんどの本は一度読んだらあとは本棚のこやしになるだけなので。。。次に、購入が楽で便利だということ。本屋さんに行かなくてもネット上で購入でき、すぐにその場でダウンロードして読めるのがいいですね。そしてあと一つ、バックライトで画面が明るくなるのが私にとっては重要だったりします。この機能が夜ベッドの中で読む時には欠かせないんです。「暗い所で本を読むと眼が悪くなるよ!」と小さい頃よく言われましたが、電子書籍リーダーならば画面が光るのでその心配はありません。(中にはバックライトが搭載されていないリーダーもあります)

ということで、個人的にはかなり利用している電子書籍ですが、やはりまだ「元年」とは言えない状態かなと感じます。もう少しリーダーやタブレットが各個人に行き渡り、どの出版社もある程度均等に作品を電子化するようになる必要があると思います。電車とかでも、電子書籍を読んでる人はまだまだ少ないですし。

電子書籍の先進国:アメリカでは、旧作はもちろん新刊でもガンガン値下げもしくは最初から半額程度の価格で販売しており、そのお得さと便利さから本を読む人はどんどん電子書籍に移行しているといいます。日本ではまだまだ価格が割高に感じられるので、その点でも今一歩です。

リーダーやタブレットなどの電子書籍を楽しむためのハード面と、値段やラインナップなどのソフト面。双方がある程度充実することで、ようやくユーザーにとっては電子書籍元年といえるのではないでしょうか。2013年はようやく下地が整った上での本格的な普及がはじまっていく年になる予感がします。

私が小学校の図書館に入り浸りだった頃、本を液晶画面の中で読む事ができるようになるとは夢にも思いませんでした。その頃は携帯電話すら身近にありませんでしたが。。。これからの図書館は、オンラインで申し込んでデータを一定期間レンタルする〜なんてコトになっていくのかもしれません。そうしたら、返却を忘れたまま卒業してしまう・・・なんてこともなくなりますね(笑)。

でも、まだ読んでいない本を抱えて家路を急ぐあの感じは、いつの世にも共通であってほしいと思います。電子書籍に限らず様々な面でデジタル化が進んでいますが、その反面であるアナログ的要素の良さを忘れずに大事にしていきたいものです。

「IT TREND WATCH」第1回 「パララックス効果」っ〜

このコーナーでは、IT業界にまつわる用語や事例、現象などをわかりやすく解説しながらレポートしていきます。旬の話題もどんどん取り上げていこうと思いますので、毎回チェックよろしくお願いします!

さて、第1回は「パララックス効果」についてです。ちょっと耳慣れない横文字ですが、なんとなく聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

というのもここ1〜2年、WEB業界で急速に流行した、多くはユーザーに強い印象を与えたいキャンペーンサイトなどに用いられる手法・効果の一つだからです。アパレル関連サイトやキャンペーンページなどによく使われています。

厳密には、パララックスとは「視差」のことを言います。

「視差(しさ)は、二地点での観測地点の位置の違いにより、対象点が見える方向が異なること、または、その角度差。」(Wikipediaより引用)

例えばコンパクトカメラで撮影した時に、ファインダーを覗き込んで決めた構図と、実際に撮影された写真の構図とに差が生じることもこの「視差」による効果、すなわち「パララックス効果」のせいなんです。

古くは横スクロールのゲームなどでも使われていたこの「視差」を利用した技法をWeb制作に応用することで、動きがあって奥行きのあるサイトの見せ方が可能となりました。

いくつかのレイヤーをそれぞれ異なった速度でスクロール(奥のレイヤーは遅く〜手前のレイヤーは速く)させる事で、視差効果を与えて奥行きがあるように見せるのです。

そのため、WEB業界では「パララックス効果」のことを「多重スクロール」と呼ぶ場合もあります。

百聞は一見にしかず、ということで、是非下記のサイトを一度見てみて下さい。

・MORISU MAKI:http://morisumaki.com/

・adidas×JFA:http://adidas.jp/JFA/

・YouTube:http://www.onehourpersecond.com/

・MINI:http://www.mini.jp/event_campaign/big-point/

・伊勢丹:http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/event/1207tsm/

どうですか?

動きがダイナミックで色々な仕掛けが出てくるので、見ていて飽きないですよね。

12/12にリニューアルしたばかりの弊社WEBサイトにもこのパララックス効果の要素を取り入れています。日本の企業案内サイトではあまり使われないパララックス効果ですが、皆様の印象に少しでも残ればと使用しました。

http://creativeunity.jp

是非一度、ご覧下さいませ。

「CU:リレーノート」第1回 デザイナーとして本当に大切なこと。

グラフィックデザインに関わる仕事を始めてもう16年が経ちました。
私が新米デザイナーとしてスタートした頃でも、一人一台パソコンを与えられていましたが案件によっては版下入稿するなど、まだまだアナログが残るデジタルへの移り変りの時代でした。
そんなアナログが残る時代からたった十数年で、更にDTPの世界はパソコンやソフト、印刷技術のデジタル化が進み、そのおかげでデザイナーの表現できる幅が大きく広がりました。
しかし、色々な事が進化する中で、疎かになってしまったことがあると思います。

今、デザインの現場では昔と違い、パソコンという道具の進化のおかげで今まで数時間かかっていたことが、数分またはワンクリックで表現できるようになりました。
そのせいか、昔に比べデザインの表現は格段に上がりましたが、一方で、そこにオリジナリティーはあるのか?それは意味のある必要な表現になっているのか?と疑問を感じることが多々あります。
進化したパソコンによって、簡単にできるテクニック的な表現に頼りきってしまっているのではないだろうか?
今のパソコンは誰でも少し使い込めばそこそこの表現ができるようになっています。私たちデザイナーも、便利になった反面、プロとしての評価が問われる厳しい状況にいます。
では、私たちに必要なことは何なのか?

「ユーザーやお客様から求められることをしっかりと表現する」ことです。
それは「聞く力・考える力・導きだす力・表現する力」であり、
●聞く力=ユーザーやお客さまからの要望を聞き取る。
●考える力=要望に関して色々な方向から考える。
●導きだす力=考えた内容を必要な内容に整える。
●表現する力=必要な内容をふさわしい表現で創る。
これら「デザイナーの基本」をしっかりする必要があります。
これは簡単なようで、とても難しいことです。しかし、プロのデザイナーとして当たり前であり絶対的に必要なことです。
誰もが便利な道具が手に入る今、改めてプロのデザイナーとしてもう一度「デザイナーの基本」の大切さを考えな直さなければいけないと思います。

道具に使われるのではなく、道具を使う人間、考える人間として進化したいものです。

大島貴明

『facebook』…始めました。

「株式会社クリエイティブ・ユニティ」(以下:CU)は、自分たちのスタンスの再発信として12月12日付けをもって、カンパニーサイトを全面リニューアルしました。
併せて、せっかくのタイミングだから…ということで、『facebook』を同時に立ち上げます。
「CU」を、そして自分たちを、少しでも深く理解して共感していただけたらと、当面4つのコンテンツをレギュラー連載していきます。

以下4つのコンテンツの簡単な紹介を。

【1】『プレゼン名人と呼ばれたい』

プランニングを担当する「Communication Design」部門監修のコラム。これまでのプレゼンの現場を通じて得た経験則やセミナー講演でのアウトプットをベースに、実践的なノウハウやポイントを紹介します。

【2】『DESIGNER’S VOICE』

「Design」部門に所属するクリエイターを各回ひとりずつフィーチャーし、インタビュー形式で、キャラクターや視点、好きなデザインなどパーソナルな持ち味を掘り下げて紹介します。

【3】『IT TREND WATCH』

ネットワークメディア領域を担当する「IT・Web Solution」部門が監修。最新のトレンド情報やテクニカルトピックスを取り上げ、解説を加えながら独自のレポートとして紹介します。

【4】『CU:リレーノート』

「CU」スタッフ全員が、日常でのちょっとした体験や発見、学習機会での雑感、趣味の紹介などをリレー発信します。

また、上記4つのコンテンツ以外にも、企画や調査のプロセスで集めた情報のレポートや「CU」としてのニュースを随時掲載していきます。

ぜひ、ご愛読いただけることを祈って。
よろしくお願いします。