Designer's Voice
「Designer’s Voice」第4回 【好きなデザイン、教えてく〜
2013年3月6日
カテゴリー:Designer’s Voice
「Designer’s Voice」第4回
【好きなデザイン、教えてください】
内に秘めた「何か」がある、そんな気がしていた。
彼女の名は、久保真由美さん。
おとなしいってわけじゃないけど、聞き上手。
謙虚な姿勢なのに、昨年末行われた社用年賀状デザインの社内コンペでは堂々の1位。
果たして、このテーマに何と答えるだろう?
——久保さんの好きなデザインとは?
「好きなデザイン…というか気になるデザインは、現在メインで制作している手のひらサイズの小さなPOP(店頭販促ツール)です。」
——気になるデザインでもあるし、やりがいを感じる制作物ってことですね。何でまた?
「ユニティに入社して最初の仕事だったので、思い入れがあるんです。前職では、新聞広告やフリーペーパーなどの制作が中心だったので、初めは何をどこに配置するのか…さっぱりでした。」
——楽しくなってきたきっかけは?
「仕事を任されるようになって、直接クライアントさんとのやり取りが増えてからですかね。相手の要望を聞き入れたり、気持ちを汲み取ることや、限られたスペースのなかで訴求目的ごとにデザインを組み立てることにやりがいを感じるようになってきたんです。」
——責任感、ってやつですかね。制作上で気をつけていることはありますか?
「大事なことは思い込みでいかないことだと思います。当たり前だと思いますが、『相手の立場に立つ』が基本ですね。」
——話は変わりますが、この前頂いたバレンタインチョコ、感動しました!ししゃもチョコにおみくじチョコに…ラインナップにみんな爆笑してましたよね。
「ただ、みんなに楽しんでもらいたくて。どんな反応をしてくれるかイメージしながらお菓子を選んでました。」
——なるほど、「相手の立場に立つ」って久保さんの基本なんですね。
「そうですね、とも言いづらいですけど(笑)。でもユニティに入ってからより強く意識するようになりましたね。」
——では今後の展望などあれば。
「やっぱり『このデザインなら、久保さん!』と思われるようなデザイナーになりたいですね。自分にしかできないことをやっていきたいです。」
思いがけず、デザインの話から仕事論に花が咲いた。しかし好きなデザインと聞き、実制作だと答える姿には「プライド」や「野心」のようなものを垣間見たように感じる。日々のPOP制作の傍ら、彼女は今日もまた自分らしさを追い求めていくに違いない…。