「らしさ」のあるお店
「らしさ」あるお店作りをデザインの視点から考えよう。
デザイナーが見つけた「魅力的」「面白い」「伝わる」お店をご紹介。
「らしさ」のあるお店づくり 二回目のお店は『DiVino(ディヴィーノ)』さん
2013年11月7日
カテゴリー:「らしさ」のあるお店づくり
『「らしさ」のあるお店づくり』では飲食店を中心としたお店にご協力を頂き、
魅力的な空間づくり・ロゴ・販促ツールについてデザイナーの視点から
あれこれ聞いちゃいます。
第二回のお店は有楽町線の麹町駅から徒歩3分、ベルギー大使館前、
イタリアンレストラン「DiVino(ディヴィーノ)」さんです。
白木のテラスとオリーブの木が緩やかな空気を醸し出しています。
DiVinoはイタリア語で「天与の」「ワインの」のを2つの意味を持つそうで、
天から与えられた素材を活かす北イタリア料理と、
毎日吟味して仕入れるワインが楽しめるお店です。
素材のほとんどが北イタリアを中心としたヨーロッパ各地から
取り寄せているというこだわり!
都内の名店と北イタリアで腕を磨かれた長 岳志シェフと
お酒をこよなく愛するソムリエの佐藤 雄さんにお話を伺いました。
■高いホスピタリティ
店内に入るとカウンター越しに厨房が構えており、
カウンターに座ったお客さんはシェフの見事な仕事に目を奪われます。
しかし、このオープンな厨房はパフォーマンスを見せる為のものではないそうです。
「僕が全てのお客様の様子を伺うことができ、行き届いたサービスをするための
レイアウトなんです、席数もこれ以上ではだめなんです。お客様が喜んで帰って
くださることが自分の喜びでもある。もてなすことが好きなんです。」と長シェフ。
真摯な姿勢はお客様にも料理にも向けられています。
では、ソムリエ佐藤さんのこだわりは?
「お客様にとって過剰になりすぎず、心地よいコミュニケーションを心がけています。
あとは日々の清掃を怠らず、気持ちの良い空間にすることですね。」
確かに、付かず離れずの距離感と、プロならではの立ち居振る舞いがさすがです。
内装やビジュアル的な部分にはこだわっていないとことですが、
「力みすぎず、心地よい」ことがDiVinoのこだわりとして具現化している
ようにも感じられます。
■ロゴはインスピレーションで
ビジュアル部分へのこだわりは少ないとのことですが、
ロゴはどうやって出来上がったのでしょうか?
「店名は先に自分で決めていて、ロゴはデザイナーさんに頼みました。
デザインのイメージは特になかったのですが、色はシックで深いブルーを
使いたいと依頼しました。」とシェフ。
崩した感じのデザインからカチッとしたものまで5案程だしてもらった中から
インスピレーションでゴシック体で飽きのこないシンプルなデザインに決定。
色もデザインも理屈ではなく直感で決めたそうですが、
真摯さとカジュアルさが見事に折衷されたロゴになっていると思います。
今後2年はお店を大きくするのではなく、お客様へのサービスや料理・ワインの
知識をさらに高めたいというシェフとソムリエ。
料理だけでなく、お店で過ごす時間そのものの満足感こだわる若きシェフのお店。
ちょっと贅沢したい日におすすめのお店です。
【店名】DiVino Cucina Italiana(ディビーノ クッチーナ イタリアーナ)
【場所】東京都千代田区二番町7-3二番町ビル1F
【電話】03-3237-7020
【営業時間】ランチタイム 月~金11:45~(LO14:00)
ディナータイム 月~土18:00~23:00(LO22:00)
【定休日】日曜日
【公式Web】http://divino-cucina.com/