「らしさ」のあるお店
「らしさ」あるお店作りをデザインの視点から考えよう。
デザイナーが見つけた「魅力的」「面白い」「伝わる」お店をご紹介。
「らしさ」のあるお店づくり七回目のお店は『SIN CE RITA(シンチェリータ)』さん
2014年2月27日
カテゴリー:「らしさ」のあるお店づくり
『「らしさ」のあるお店づくり』では飲食店を中心としたお店にご協力を頂き、
魅力的な空間づくり・ロゴ・販促ツールについてデザイナーの視点から
あれこれ聞いちゃいます。
第七回のお店はJR阿佐ヶ谷駅から徒歩8分、
昔ながらの個人商店の中に優しい白色のお店を構える
町のジェラート屋さん「SIN CE RITA(シンチェリータ)」さんです。
オーナーであり、ジェラートマイスターである中井さんにお話をうかがいました。
中井さんはかつてインテリアとアンティークの勉強のために渡伊され、
イタリアで現地の美味しいジェラートに出会われたそうです。
帰国後、インテリアデザイナーの仕事を始めつつも、
ジェラテリアへの想いが膨らみ、SIN CE RITAのオープンへとつながりました。
「目指したのは”町のジェラート屋さん”です。
近所の人がふらりと寄ってジェラートを食べて帰っていくような気軽さ、
コンビニくらいに町にとけ込んだお店にしたいと思いました。」
平日の昼の取材でしたが、この時は一人で本を読みながらゆっくりジェラートを
味わっているお客さんがいらっしゃり、確かに「町のジェラート屋さん」だと感じました。
店内はミルクのような白い壁に氷のような照明。
ジェラートらしい組み合わせがとても素敵です。
「友人の設計士に設計・施工をお願いしました。インテリアは僕のチョイスです。
ペンダントライトはBocciのもので気泡の入った吹きガラスなんです。
壁掛けのテラコッタのプランタはteracreaのものです。
これからグリーンを増やしていきたいんです。」
洗練されていて、味わい深いインテリアはついつい長居したくなる。
インテリアデザイナーならではのこだわりが随所に見えます。
黒板のやポスターがなんとも緩くてほっこりします。
これらもインテリアとマッチして雰囲気を出していますね。
「黒板はこんなタッチで描くのが上手いスタッフがいます。ちなみに男です。(笑)
今お店にあるポスターは漫画家の堀道広さんにお願いしました。
好きな漫画家さんなんです。他には美大生の方に頼むこともありますよ。」
店員さんのファッションもお店のイメージにぴったり、
特定のユニフォームではなさそうですが、みなさんボーダーのシャツに帽子をかぶっています。
「うちのジェラートはハチミツを使って自然な甘みにしています。
で、蜂の刺繍がワンポイントで入っているORCIVALのシャツを着ていたのですが、
最近はORCIVALに限らず、各スタッフのイメージに合ったボーダーのシャツを
僕が選んでいます。」
ORCIVALを選んだ理由には思わず大きくうなずいてしまいました。
軽いルールを決めて、個人のイメージに合ったものを選ぶ方法はユニークですね。
肝心なジェラートについてですが、毎月旬の味がお店に登場します。
春のおすすめはいちご。
どのフレーバーも甘さが主張しすぎず、素材の優しい味わい。
いくらでも食べたくなるジェラートです。
webページではここでは語りきれないほどのジェラートへのこだわりを
知る事ができます。
オンラインショップもあり、ギフトにもおすすめです。
お近くにお寄りの際は、ふらりと入ってみてくださいね。
【店名】シンチェリータ
【場所】東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-43-7
【電話】03-5364-9430
【営業時間】11:00~21:00
【定休日】なし
【web】http://www.sincerita.jp/