「らしさ」のあるお店
「らしさ」あるお店作りをデザインの視点から考えよう。
デザイナーが見つけた「魅力的」「面白い」「伝わる」お店をご紹介。
「らしさ」のあるお店づくり八回目のお店は『SALVACION(サルバシオン)』さん
2014年3月20日
カテゴリー:「らしさ」のあるお店づくり
『「らしさ」のあるお店づくり』では飲食店を中心としたお店にご協力を頂き、
魅力的な空間づくり・ロゴ・販促ツールについてデザイナーの視点から
あれこれ聞いちゃいます。
第八回のお店は人形町駅から徒歩3分、
下町風情をほのかに残す町並みにお店を構える、
ダイニングバー「SALVACION(サルバシオン)」さんです。
オーナーの岡田さんご夫妻にお話をうかがいました。
奥さんの智子さんはホール担当、智子さんはこの地で生まれ育った生粋の江戸っ子です。
旦那様はバーテンダー、通称「おかちゃん」と呼ばれています。
お店に入ってまず目を引くのが壁にはめ込まれた水槽。
魚を眺めながらお酒を飲める大人の空間です。
どんなお店にしたいと思われたのですか?
「人形町にある飲食店は昔ながらの居酒屋や和食系のお店が多い場所です。
この地域にとってのめずらしい空間、非日常の空間を作りたいと思いました。
インテリアは水槽の他に間接照明やキャンドルでアジアのリゾートを意識しています。」
隠れ家的に、ビルの地下にあるお店ですが、地下はあえて選ばれたのですか?
「コストとの兼ね合いで地下になっただけですが、結果的に隠れ家のようになりました。
地下で窓のない空間ですが、リラックスできる開放感が欲しかった。
だから本来の天井を取り除いて、配管類を露出させてしまいました。
この天井の高さはこだわりの部分で施工業者さんにお願いしました。」
確かに圧迫感は全くありません、暗めの照明に柔らかいお香の香り漂う落ち着く空間です。
他にも雰囲気作りでこだわりの部分はありますか?
「バーカウンターの奥行きですね。少し長めの距離なんです。
バーテンとお客様が程よくコミュニケーションが取れる。
近すぎず、離れすぎずの幅にしています。
カウンターの横の壁は鏡になっています。これも開放感を意識して付けたものです。」
バーカウンターはお店の中で華やかな存在です。
カクテルをつくるバーテンダーのおかちゃんの身のこなしがかっこいい!
この日は気さくな常連さんも撮影にご協力くださいました。
おかちゃんにカクテルは?と伺ったところ、
「お客様と一緒に作った<Special Four>と、店名をつけた<SALVACION>ですね。」
<Special Four>は生姜とたっぷりミントのとても爽やかなアレンジモヒートです。
<SALVACION>は南国の海のような色が美しく、まさにこのお店にぴったりのイメージ。
智子さん曰く、「うちはお酒だけでなく、お料理も豊富なんですよ。
石焼チキンリゾットが今のおすすめです。」
ジャンルに捕われないオリジナルの創作料理が食べられます。
お客さんとの出会いやつながりを大切にするお二人、
気さくでなんでも話せそうな雰囲気がお店の空間以上に居心地の良さを感じさせてくれます。
一人でふらりと立ち寄れる大人の憩いの場、一度訪れてみてください。
ランチ営業もありますよ。貸し切りパーティーもお気軽にご相談くださいとのことです。
【店名】SALVACION
【場所】東京都中央区日本橋人形町1-1-15マルエイビルB1F
【電話】03-5643-6224
【営業時間】昼/11:00~14:00(L.O) 夜/18:00~24:00(土曜日は夜のみ営業)
【定休日】日・祝日(貸し切りパーティーは定休日も受け付けています。事前にお問合せください。)