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「まちの元気」レポート
商店街を歩こう

全国各地の「商店街」で実施されている取組みや各種課題、さらに関連ニュースなどを
独自の観点から勝手にレポート。商店街と元気のある街づくりの“今”に迫ります。

三種の神器:その3 〜お店のファンをつくる!〜

2013年11月26日
カテゴリー:商店街を歩こう

「三種の神器」シリーズ。
早いもので、ついに最終章を迎えます。

最後にお伝えするのは「まちゼミ」事業です。

まちゼミ

画像:「浜松まちゼミ」ブログより



街全体をカルチャースクールに見立て、各店舗のファンを作ろう!というのがコンセプト。
「バル」や「100円商店街」に比べると、何だか地味にも感じますが…。
果たして真相はいかに?


「まちゼミ」とは、商店街の各個店の店主が講師となり、その道のプロならではの専門的な知識や情報、コツなどを受講者(お客さま)に紹介するワークショップです。

受講料は基本的に無料で、「100円商店街」同様、参加店の業種を問わず参加できます。



現在ではおよそ60の地域で実施されているそう。

一体なぜこれほど多くの地域で行われているのか…?

得する街のゼミナール

画像:「浜松市:インターネットテレビ局」ブログより)





それは、お客さま・個店・商店街の3つの領域において良いことずくめだからでしょう。


◆3つの魅力◆



(1)お客さまにとってのメリット

知りたい情報を習得できるうえに、新しいお店の開拓ができます。
「まちゼミ」をきっかけにふだん入ることのないお店に行き、良さや魅力を知る絶好の機会になること間違いなし!
さらには参加者どうしのつながりが生まれれば、新たな仲間づくりのチャンスになるのも嬉しいところ。


(2)各個店にとってのメリット

お客さまとの密なコミュニケーションからニーズをキャッチしやすく、今後の店舗運営に活用できます。
スタッフに商品知識を習得させる機会にもなり、スタッフ教育の一助にも。
また、参加者特典のクーポンを配布するなどして再来店を促進。
ゼミ受講の時点で商品の良さやお店の魅力を感じてもらえているので、再来店〜購入の割合は驚くほど高いそうです。


(3)商店街にとってのメリット

「良いお店がたくさんある商店街」とのイメージ形成が図れれば、来街者が増え、まち全体の活気が生まれやすくなります。
お客さまからの高い好感度も期待できます。


まさに「三方よし」の素晴らしい事業!

街づくりのミーティング

画像:岡崎市公式サイトより




調べていくなかでわかった、実施するうえでのポイントは3つ。


(1)ファンづくりに徹する

「まちゼミ」の大目標は、お客さまにお店の魅力を知ってもらい、好きになってもらうこと。ファンづくりを徹底することで、おのずとリピートは生まれやすくなりますし、口コミによる波及効果も期待できます。
親近感を感じるお店には、また足を運びたくなるものですよね。


(2)軽い気持ちで実施しない

正直、「バル」や「100円商店街」に比べて華やかさやイベント性に欠ける本事業。だからこそ継続的な実施がなにより大事です。
実施前の段階でエリアや規模感を設定したり、参加店主どうしでビジョンを共有する必要があります。
「とりあえず流行ってるみたいだから…」なんていう軽い気持ちでお客さまはお店のファンにはなってくれません!

事業実施のハードルは高いですが、参加店舗数をやみくもに増やさなくても成果が表れるのはメリットのひとつです。

(3)ターゲットを明確に

「まちゼミ」という名前ゆえに、やはりカギになるのは各店のゼミ内容。
まず最初に「誰に来て欲しいか?」を決め、そのために「どんな内容にしたらいいか?」を具体的にしていく。そこからターゲットが興味を引く内容やタイトルに落としこむことで、講座に参加してもらいやすくなります。

なかには、お客さまが一組も来ない…といった店舗もあるそう。
しっかりターゲットを決めることが大切です。


画像:松江市商店街ブログより

画像:松江市商店街ブログより



重複してしまいますが、やはり実施までに時間がかかることが良くも悪くも「まちゼミ」のポイントだと思います。
店主どうしで目的やゴールを共通認識できていないと、計画自体が白紙になってしまう可能性もじゅうぶんにあり得ます。

一方、「体験」で「購買」の行動喚起を促す取り組みは、大手の企業でも実施されています。
タイムリーかつお客さまの心を掴みやすい事業であるといえます。



何もしなくてもモノが売れる時代はとうに過ぎ、「大型小売店の乱立」や「安売り」の時代もかげりが見え始めてきた昨今。
アイデアをフル回転し個店を、まちを元気にしていく…。

「三種の神器」はそんな主体的で前向きな施策だと感じました。

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