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IT TREND WATCH 第22回「クルマ × IT 」

皆さん、こんにちは!

第22回のお題は「クルマ × IT 」についてお届けします。

皆さん、クルマは普段から乗りますか?
筆者は休みの日などにちょこっと乗るのですが、やっぱり便利だなぁ〜と妙に感心したりしています。でも、たまにしか乗らないので、駐車の時には慎重になりますよね… あとはちょっとした旅行なんかの時に知らない道を走るのはやっぱり不安だったりします。
クルマに乗る・運転するということは、お休みの日の遠出や大きな買い物だったりはもちろん、お迎えに行ったり近場を気分転換でドライブしたりと、色んなシーンで私たちの生活に関わっているかと思います。自家用車でなくても、最近ではレンタカーやカーシェアリングがすごく充実し、気軽に利用できるようになってきましたよね。

今回のテーマは、そんな便利なアイテムである「クルマ」が近い将来、飛躍的に進化するかもしれない、もしかしたらもう免許を持っていなくても大丈夫かも…というお話です。

ここ数年、クルマ業界は壮絶なる燃費戦争(「リッター●●km!」というものですね)を繰り広げていますが、違ったベクトルでは安全面や運転性能の向上を図っていて、どんどん新しい機能が追加されていっています。
代表的なものですと、「障害物に接近すると自動でブレーキをかけてくれる」機能とか、「まるで自分のクルマを上空から俯瞰で見ているかのようなモニター」機能などでしょうか。

そんな風に性能面での技術をとことんまで突き詰めた結果、皆さんご存知のあの巨大企業がとんでもないクルマを制作しています。まずはご覧ください。

Google Self-Driving Car Project:A First Drive



なんと全自動のクルマです。そもそも、ハンドルとかブレーキがないみたいです。こうなってくるともはや動く箱ですね。行き先を告げると自動的にそこへ向かって走りだす〜しかも公道のルールに則って、だそうです。確かにクルマですけど、結果としては某アニメの「筋斗雲」に近いものがあるかなと。(「●●●まで!頼むぞ、筋斗雲!」で着いちゃうんですから)

何故、こんなことが可能なのでしょうか。
それはクルマの外・天井部分に設置されているセンサーによるマルチモニタリングで、道路上の色々なものを自動認識し、同時にインターネット/データベースなどにアクセスすることで目的地と現在自分が走行している場所のあらゆる情報を得ているからだそうです。(なんと毎秒1ギガ以上のデータを処理しているとのこと)
コンピュータの性能はもちろん、回線のスピードや同時処理能力の飛躍的な向上など、IT技術の進化がこの全自動運転車を実現するために大きな役割を果たしています。一昔前のCPUじゃ、1メートル進むのに1時間かかったかもしれませんね…

より安全で高性能なクルマに乗っていても、1年間に約100万人以上もの人たちが自動車に関する事故で尊い命を失っているとの統計もあります。しかも、そのうちの90%はいわゆるヒューマンエラーが原因なのだそう。いくら道具・機械がより便利になっても、それを使う人間がミスをしたらやっぱりトラブルになっちゃうんですよね…
そこで、エラーを起こす可能性を考えた時に、人間よりも機械に〜というのは、この成熟したIT社会では当然のことかもしれません。
現に、人の手による作業から機械によるオートメーションに切り替わったものは数えきれないほど存在しています。

Googleだけではなく自動車産業界全体でも、2020年までにはこの全自動運転車が実際に使用されるだろうとの見解を示しています。日本では日産が2020年の発売開始を宣言しており、日本初の公道実験へ動いています。2020年って後6年…結構すぐですよね。
あと10年もすると、こうした全自動のクルマが往来を走っている姿をここ日本でも見られるのかもしれません。もちろん、まだまだ解決すべき問題はあるとは思いますが。

とにもかくにも、全自動で運転しなくてOK、というのは小さいお子さん連れとか高齢の方、身体の不自由な方などにとても有益なものとなります。ある意味、究極のバリアフリーとも言えます。弱者にも優しく便利な世界、というのは皆ハッピーな街になりますよね。そして何よりこの全自動なところが本当に「未来のクルマ」という感じがします。クルマ、というかある種のロボットみたいとも言えるかも。
弱者にも優しく事故が減少するフルオートメーションのクルマ、実現が待ち遠しいですね!

※ 参考・出典(順不同)
GIGAZINE
Google Self-Driving Car Project
Official Google Blog
WIRED.JP

IT TREND WATCH第13回「テレビ ✕ IT」

皆さん、こんにちは!

IT TREND WATCH第13回のお題は、「テレビ ✕ IT」についてです。

 

皆さん、最近テレビを見ていますか?ニュースやバラエティになんとなくチャンネルを合わせていたり、

「倍返しだ!」とか「じぇじぇじぇ!」なんて言いながらヒットドラマを毎回楽しみにしていたり、色んな視聴スタイルがありますが、基本的にはテレビを見る、というのはオンエアの時間にテレビの前に座っていることだと思います。

 

ですが、実はここ数年でそんな「決まった時間にオンエアを見る」視聴スタイルとは違う、新しいテレビ番組の楽しみ方が出てきました。

それは、オンデマンドサービス。簡単に言うと、オンエアが終了した番組のいわば「再放送」を、インターネットのストリーミング技術でいつでもユーザーの好きなタイミングで楽しめるサービスです。

 

かくゆう筆者も、「半沢直樹」(TBS系)を見るために、日曜の夜は晩御飯を21時までに済ませるスタイルでした。それでもやっぱり、見逃しちゃうときがあるんですよね。もう、一回見逃すと話についていけないんじゃないかと思うと夜も眠れず。。。

こんな時、オンデマンドサービスが心のスキマを埋めてくれます。過去の放送が一話ごとにインターネットで見ることができるなんて、なんて素晴らしい!しかもスマホで見れるとは!早速、明日の出勤時に。。。

 

TBSオンデマンド:日曜劇場「半沢直樹」動画配信紹介ページ

http://tod.tbs.co.jp/item/3074/

 

もちろん有料のものが大半で、一話あたりいくら、といった形でネット上でその場で決済(カード支払いなど)するシステムです。サイトによっては会員登録などが必要な場合もあります。

元は無料で見られるテレビ番組を、有料で見るなんて。。。という声も聞こえてきそうですが、レンタルビデオ店で1本借りるのと同じ程度の金額ですので、どうしても見たい場合にはアリなのではないでしょうか。

 

ちょっと前までのテレビ業界は、オンデマンドサービスに非常に消極的でした。推測するに、それはズバリ「視聴率に影響するから」。放送時間のオンエアを見ずに、多くの人がオンデマンドで番組を見るようになってしまったら、当然視聴率は低下していきます。まだまだ視聴率第一主義のテレビ業界にとって、非常にリスクの高いサービスと言えます。その他にも、スポンサーの問題や出演者の肖像権に関する配慮の必要性などもありました。

 

ですが、HuluやGyao!などの動画提供サービスが徐々に市民権を獲得していく中で、テレビを見るよりネットで海外ドラマや映画を見ようというユーザーが増加すると、テレビ業界自体の縮小になりかねないと感じたのか、ここ数年で各局で積極的にオンデマンドサービスを推し進めています。

民放はもちろんのこと、あのNHKまで!「あまちゃん」も一話ごとに見られるみたいです。

 

NHKオンデマンド:

https://www.nhk-ondemand.jp/

 

IT業界の進歩によってストリーミング技術とインターネット回線の速度の向上がもたらされ、映像を配信する業界には大革新が起きています。今後はもしかしたら、ユーザーはテレビ塔からの電波ではなく、インターネット経由で映像を見ることが多くなっていくかもしれません。既に、テレビ本体にもインターネット回線との接続がデフォルトとなりつつあります。

それに引っ張られる形で、テレビ局のビジネスモデルも変化していくでしょう。既に、上記のようなオンデマンドサービスなどでも今まで無かった売上が発生していますし、今後はもっと「ソフト販売」へのシフトチェンジが顕著になるのではないでしょうか。

 

結果として、私たちユーザーにはテレビ番組の楽しみ方の選択肢が増えました。

テレビ離れの時代とも言われていますが、いつの世も面白い番組は必ずあるもの。

どんどん便利になるサービスを有意義に利用して、楽しいテレビライフを!

IT TREND WATCH第12回「ブラゲーに要注目!」

皆さん、こんにちは!

IT TREND WATCH第12回のお題は、「ブラゲーに要注目!」についてです。

 

突然ですが、「艦コレ」って何のことだかわかりますか?

わかる方は最近のネット業界の関連ニュースに敏感な証拠。ちょっと広い意味では「パズドラ」なんかと同じ単語ですね。とにかくここ最近、物凄い勢いで流行っているものです。

 

正解は、「艦隊コレクション」というコンピュータゲームの略称です。そしてこの「艦コレ」に代表されるようなゲームの一種が、今回のお題でもある「ブラウザゲーム(略してブラゲー)」と呼ばれています。

 

■ブラウザゲーム:艦隊コレクション

アドレス・説明

※なんと、人気がありすぎて現在では新規アカウントが開設できないみたいです。。。

 

ブラウザゲームとは、インターネットを利用する際に使用しているプログラム:ウェブブラウザ(Internet ExplorerやFirefoxなどのこと)上で遊ぶことのできるコンピュータゲームのことを指します。

 

いまゲーム業界で大旋風を巻き起こしている「パズドラ(パズル&ドラゴンズ)」に代表される様なネイティブアプリ・ネイティブゲーム(ゲームをプレイするために特定のアプリ・プログラムをダウンロードする必要があるもの)、従来のインストール型のPCゲームとは異なり、ブラウザを介して専用のインターネットページにアクセスするだけでプレイできるのが大きな特長です。その特長から、Webアプリ・Webゲームとも呼ばれていたりもします。

 

また、いわゆるコンシューマーゲームと呼ばれる、ハード(Play StationやWiiなど)と専用のソフトがないと遊べないものと比較すると、パソコンさえあればすぐに始められるという敷居の低さや経済的負担の少なさも大きな特長の一つです。

 

ネイティブアプリでもない、コンシューマーゲームでもない、良いとこどりの気軽なゲームということで元々古くから存在していたジャンルなのですが、ここにきてまたクローズアップされています。

その代表格が「艦コレ」です。

もちろん「艦隊コレクション」だけではなく、様々なブラウザゲームが人気の兆しを見せています。

ここ数年のゲーム業界では1万本のソフトが売れれば大ヒットと言われている中、10万、20万といった規模で登録者(ゲーム参加者)が集まっているブラウザゲームタイトルが少なくありません。

 

では、何故いま「ブラゲー」が流行っているのか。もちろんコンテンツの質は最重要なのですが、そもそものゲームとしての特性の面からもその理由が垣間見ることができます。

 

近年、携帯電話の普及と進化とともに、MobageやGREEなどが提供するソーシャルゲームが大流行しました。その結果、それまでのコンシューマーゲーム(及び一部のPCゲーム、オンラインゲームなど)で育まれてきた【ゲームはソフトを購入するもの】・【時間をかけて楽しむもの】といったゲーム業界の常識が安全に崩壊したのは皆さんも実感されているのではないかと思います。

つまり、ゲームを始めるのに特別な準備が必要なく、お金もかからない上、空いた時間で気軽にサクッと楽しむ、そんな新しいゲームの楽しみ方が携帯電話を利用することで広く世の中に普及していったのだと考えられます。

 

このような携帯電話中心のソーシャルゲームの台頭により、ゲームに対する考え方・向き合い方が変化してきたところに最近の「ブラウザゲーム」が上手くマッチしたのではないでしょうか。

準備が必要なく、すぐにでもPCで遊べて、空き時間で楽しめる。加えて、PCなので画面が大きく画像などの処理速度も早いので携帯電話と比べるとゲームの質が高い、とくれば、流行の兆しもわかるような気がします。

 

今までコンシューマーゲームを作ってきた大手ゲームメーカーが、第2の「パズドラ」を生み出そうと続々とソーシャルゲームに参入してきていますが、更に一歩進んで、早くもブラウザゲームが次の戦場となりそうな気配もあります。

 

■ ドラゴンクエストモンスターパレード:http://www.dqmp.jp/?entry_from=130731wn

■ SDガンダムオペレーションズ:http://sdop.bandainamco-ol.jp/

■ ベースボールオールスターズ:https://www.bas.konami.jp/

 

その昔、「ドラゴンクエスト」シリーズを発売日に並んで購入した日々が懐かしい方もいるのでは。

今はもうソフト購入よりも、思い立ったらその場でダウンロード・インストールして即プレイ、という時代ですが、近い将来、携帯電話の性能向上によってネイティブアプリのゲームよりも、ブラウザゲームが主流となる日が来るかもしれません。

 

PC・携帯電話の驚異的な進化が、ゲーム業界の動向を左右している。そんな風にも思える最近の気になるトレンドでした。

あ、最後にもう一言。職場のPCでブラゲーする際には、くれぐれもお気をつけて…w